ファーストリテイリング、サステナビリティ2030年度目標を設定、スコープ3・人権などサプライチェーン対応強化

ファーストリテイリング、サステナビリティ2030年度目標を設定、スコープ3・人権などサプライチェーン対応強化

12月2日、ファーストリテイリングは、サステナビリティ主要領域に2030年度目標を設定し、アクションプランを策定した。

ファーストリテイリングは、「環境方針」として、地球環境負荷の低減に貢献すると同時に、

革新的な技術を積極的に活用し、持続可能なビジネスを構築することを掲げている。なかでも、気候変動対応を最重要課題の一つとして、パリ協定の目標を支持し、2050年にカーボンニュートラル実現を目指す取り組みを進めている。今年9月には、2030年度までの温室効果ガス排出量の削減目標を公表した。この目標は、パリ協定の達成に向けた科学的な根拠に基づくものであるとして、国際機関SBTイニシアティブによる、Science-Based Targets認定を取得している。

同社は、温室効果ガス排出量削減に向けた自社領域目標として、2030年度までに温室効果ガス排出量を2019年度比で90%削減すること、サプライチェーン・スコープ3対応目標として、2030年度までに温室効果ガス排出量を2019年度比で20%削減すること、そして、商品領域目標として2030年度までに全使用素材の約50%をリサイクル素材などに切り替えることを挙げている。廃棄物削減に関しては、消費者に商品を届ける過程で使用する資材の削減・切り替え・再利用・リサイクルを通して、早期に「廃棄物ゼロ」を実現するために取り組む。

また、ファーストリテイリングは、サプライチェーンで働く人々や自社従業員を含め、自社の事業に携わるすべての人々の健康と安全と人権が適切に守られた環境づくりを推進していくとしている。サプライチェーンにおける透明性を高め、原材料レベルまでトレーサビリティを確立し、サプライチェーン全体における人権、労働環境、環境の問題を特定し、確実に是正するとしている。

【参照ページ】
LifeWearは「新しい産業」へ 2030年度目標とアクションプランを策定 - 社会の持続可能性と事業の成長を両立する新たなビジネスモデルへの転換を加速

関連記事

“ランキングのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-12-11

    ユニリーバがNufarmとサステナブルなオイルの生産を加速

    11月26日、ユニリーバはオーストラリアの化学メーカーであるNufarmとのパートナーシップを発表…
  2. SSBJ基準案へのFAQ解説:サステナビリティ開示準備ガイド

    2024-12-10

    SSBJ基準案へのFAQ解説:サステナビリティ開示準備ガイド

    SSBJが新基準案を発表し(2024年3月)、企業のサステナビリティに関連する情報開示の制度化が進…
  3. 2024-12-6

    金融庁、「記述情報の開示の好事例集2024(第1弾)」を発表:サステナビリティに関する開示を強化

    11月8日、金融庁は「記述情報の開示の好事例集2024(第1弾)」を公表した。本事例集は、企業がサ…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る