第一生命ら、サステナビリティ・リンク・ボンドへ60億円の投資を決定

9月17日、第一生命保険株式会社、第一フロンティア生命保険株式会社およびネオファースト生命保険株式会社は、GLP 投資法人が発行するサステナビリティ・リンク・ボンドに 60 億円の投資を決定したと発表した。

サステナビリティ・リンク・ボンドとは、事前に設定されたサステナビリティ・パフォーマンス目標(SPTs)の達成状況によって金利が変動する仕組みとなっており、発行体の取組み・行動変容を後押しすることで、環境・社会面において持続可能な経済活動を促進・支援することを目指す金融商品である。

GLP 投資法人は、「投資家、顧客、及び業務を行う地域社会を含む、すべてのステークホルダーの価値の最大化により、ベストインクラスの物流施設を創出する」という理念の下、環境に配慮した物件の保有や設備の導入を積極的に行っている。こうした中、同社は2024 年までに保有する物件における高ランクの環境認証取得割合を 80%以上とすることを目標に掲げており、本債券の SPTs にも当該目標を設定している。この目標の達成状況に応じて金利が変動する仕組みとなっており、環境・社会に配慮した物流施設の拡大を通じ、持続可能なまちづくりにつながることが期待される。

第一生命、第一フロンティア生命、ネオファースト生命は、本投資が GLP 投資法人におけるサステナビリティ取組みの更なる推進の動機付けとなり、持続可能な社会の実現に向けた取組みの後押しとなることを期待しており、今後も責任ある投資家としてESG投資へと取り組んでいくとしている。

【参照ページ】GLP投資法人が発行するサステナビリティ・リンク・ボンドへの投資

関連記事

おすすめ記事

  1. 【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    2025-9-11

    【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    気候変動や自然資本など、環境領域に関する開示が進みつつある中、次なるテーマは「社会」の領域。TIS…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…

ピックアップ記事

  1. 2025-11-14

    【最新】欧州議会、CSRD・CSDDD簡素案を採択

    11月13日の欧州議会の本会議にて、CSRDおよびCSDDD(企業サステナビリティ報告およびデュー…
  2. 2025-11-13

    GX-ETS:割当調整・移行計画・価格制御の方向性が明らかに

    11月7日、経済産業省は、第5回産業構造審議会イノベーション・環境分科会 排出量取引制度小委員会を…
  3. 2025年・COP30開幕!サステナビリティ経営・実務における注目テーマ整理/実務への影響解説

    2025-11-11

    2025年・COP30開幕!サステナビリティ経営・実務における注目テーマ整理/実務への影響解説

    11月10日から21日まで、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)の第30回締約国会議(COP30)…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る