1月4日、東京電力ホールディングス傘下の東京電力フュエル&パワーと中部電力の折半合弁発電子会社JERAと、グリーンパワーインベストメントは、1月1日に商業運転を開始した「石狩湾新港洋上風力発電所」を通じて、特別目的会社(SPC)であるグリーンパワー石狩を通じて保有していたことを発表した。
石狩湾新港洋上風力発電所は、シーメンス・ガメサ・リニューアル・エナジー製の8MW機を14基設置し、設備容量は112MWとなり、これは日本最大の洋上風力発電所となる。陸上工事は鹿島建設が、洋上工事は清水建設と日鉄エンジニアリングが共同で担当した。本発電所には180MWhの蓄電発電所も併設されている。
発電した電力は、北海道電力ネットワークに全量売電され、売電期間は20年間である。北海道では、半導体製造ラピダスも再生可能エネルギーを調達する意向を示しており、ラピダスの電力設備容量の想定需要は600MWで、北海道内の需要の1割から2割を占めると見られている。ラピダスは2025年4月に商業運転を開始する予定である。
石狩湾新港洋上風力発電所建設プロジェクトは、グリーンパワーインベストメントが計画し、2012年に北海道での環境影響評価が開始された。当初の計画では7MW機を14基建設する予定だったが、2016年には4MW機を26基建設すると変更された。
JERAとNTTアノードエナジーは、2023年5月にグリーンパワーインベストメントの株式を米再生可能エネルギーPattern Energy Groupから買収し、主要株主となった。
【参照ページ】
「石狩湾新港洋上風力発電所」の商業運転開始について