中部電力、今夏の電力供給の見通し発表。節電を要請

6月17日、中部電力は、今夏の中部エリアの電力供給は非常に厳しい見通しになると発表し、節電への協力を要請した。また、中部電力株式会社、中部電力パワーグリッド株式会社、中部電力ミライズ株式会社の3社は、「電力需給対策本部」を共同で設置し、電力不足の危機に備える。

国の試算では、中部エリアの7月の予備率は電力の安定供給に最低限必要な予備率3%をわずかに上回る3.1%となっている。この状況で、発電所や送変電設備のトラブルが発生した場合、安定供給に支障をきたす可能性が懸念されている。加えて、ウクライナ情勢などの影響により、石油、天然ガス、石炭などの調達リスクが高まっている。

【関連記事】経産省、電力不足の可能性を踏まえ各自治体に節電要請

同社は、トラブルによる供給力の減少を回避するため、発電所や送変電設備の重点的な点検・保守の実施を約束した。また、供給面での取り組みでは追加供給力の公募や需給ひっ迫時の火力発電所の増出力運転などを行うと述べた。需要面では、7月1日から9月30日の間で省エネ・節電の協力を求めている。

【参照ページ】
今夏の電力需給見通しと節電のご協力のお願い

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. 2025-7-1

    カナダ年金基金、2030年までに4,000億ドルの気候投資

    6月19日、カナダの大手機関投資家であるケベック州貯蓄投資公庫(CDPQ)は、2050年ネットゼロ…
  3. 2025-7-1

    GRI、サステナビリティ報告のデジタル化を促進する新「サステナビリティ・タクソノミー」を発表

    6月19日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新たに「GRI S…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る