日産、2030年までに欧州での新車販売を100%EVに

9月25日、日産は、2030年までに欧州での新型車を全てEVとすることを発表した。多くの国で内燃エンジンの販売禁止時期が議論される中、2030年までに欧州で100%EVを実現する計画を推進している。

日産は、英国にある日産デザイン・ヨーロッパ(NDE)と、日産テクニカルセンター・ヨーロッパ(NTCE)の2つの拠点を持ち、両拠点では4,000万ユーロ(約63億円)を超える投資プログラムを進行中。NDEでは、EVコンセプト「コンセプト20-23」を発表した他、NTCEでは、英国政府の支援を受け、住宅地や農村部の道路に焦点を当てた「evolvAD」と呼ばれる自動運転実証研究が行われている。

日産は「日産アンビション2030」のもと、2030年までに19のEVを含む27の電動化車両を投入する。また、2028年度までにEV用バッテリーのコストを65%削減するため、コバルトフリー技術の導入も進めている。

世界で販売された100万台以上の日産EVのうち、3分の1は欧州で販売されている。現在、EVは日産の欧州における総販売台数の16%を占めており、50%の電動化された販売構成の一部を成す。今後3年間で98%まで上昇する見込み。

【参照ページ】
(原文)Nissan counts down to electric-only sales in Europe
(日本語参考訳)日産、2030年までに欧州での新車販売を100%EVに

関連記事

おすすめ記事

  1. 【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    2025-9-11

    【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    気候変動や自然資本など、環境領域に関する開示が進みつつある中、次なるテーマは「社会」の領域。TIS…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…

ピックアップ記事

  1. 2025-10-29

    イベントレポート サステナビリティ経営フォーラム2025

    『本質に迫る対話とデータ活用 ~信頼を築く情報開示と戦略の再構築~』 ESG Journal…
  2. 【2026年本格適用】CBAM(炭素国境調整メカニズム)への実務対応ガイド

    2025-10-27

    【2026年本格適用】CBAM(炭素国境調整メカニズム)への実務対応ガイド

    2026年1月からEUでは炭素国境調整メカニズム(Carbon Border Adjustment…
  3. 2025-10-27

    GRIとCDP、環境報告の共通化へ―新マッピングでデータ活用を促進

    10月21日、国際的なサステナビリティ報告基準を策定するGlobal Reporting Init…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る