住友商事は6月18日、定時株主総会を開催し、3月に環境系非政府組織(NGO)マーケット・フォースが提出した気候変動の事業戦略策定・開示へ定款変更を求める株主提案を否決した。
マーケット・フォースは、以下の内容を求めていた。
当会社が気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)に賛同していることに留意し、当会社は、石炭、石油、ガス事業関連資産の保有量、事業規模をパリ協定の目標に沿ったものにするための指標と短期、中期、長期の目標を含む事業戦略を記載した計画を決定し、年次報告書にて開示する。」という条項を、定款に規定する。
住友商事 株主提案に対する当社取締役会意見に関するお知らせ
これに対し、住友商事の取締役会は、提案に含まれる内容の開示には既に取り組んでおり、新たに定款に記載する必要がないことや、個別具体的な方針等を定款に定めることは適切ではないという考えを元に反対した。