1月20日、経済産業省は、グリーンイノベーション基金を用いて実施予定の、「CO2等を用いた燃料製造技術開発」プロジェクトの内容をまとめた研究開発・社会実装計画の策定を発表した。
本プロジェクトでは、脱炭素社会の実現に向けた多様な選択肢の一つとして、脱炭素燃料の技術開発を促進するため、①合成燃料、②持続可能な航空燃料(SAF)、③合成メタン、④グリーンLPGについて、社会実装に向けた技術開発・実証を行う。
具体的に、1つ目の合成燃料に関しては、CO2からCOに転換する逆シフト反応、COと水素を反応させるFT合成反応、これらの連携技術などを用いて CO2と水素から高効率・大規模に液体燃料に転換するプロセスの開発をする。2つ目の持続可能な航空燃料については、大規模な生産量(数十万kL)を見込めるエタノールからSAFを製造するATJ技術(Alcohol to JET)を確立する。そして3つ目の合成メタンでは、再エネ電力等から製造した水素と、 発電所等から回収したCO2から効率的にメタンを合成する技術(メタネーション)を確立する。最後のグリーンLPGについては、水素と一酸化炭素から、メタノール、ジメチルエーテル経由で合成される、化石燃料によらないLPガス(グリーンLPG)の合成技術を確立するとしている。