欧州委員会、EUと中国を比較したコモングランドタクソノミーを発表

11月5日、欧州委員会は、特定の経済活動が環境的に持続可能かどうかを判断するために、EUと中国の制度の共通点と相違点を明らかにする「コモングランドタクソノミー」を発表した。

コモングランドタクソノミーは、主に気候変動の緩和に焦点が当てられており、問題となっている活動によって他の環境目的に「著しい損害」が生じているかどうかは考慮されていない。

コモングランドタクソノミーは、農林水産業、製造業、電気・ガス・蒸気・空調の供給など6つのシナリオにわたる61の活動(80以上の活動を分析)を対象としている。それぞれの活動について、重複の度合いや相違点につき6つのシナリオのいずれかを用いて説明されている。

なお、コモングランドタクソノミーは、EUおよび中国においていかなる法的影響も伴わず、あくまでEUと中国のアプローチの違いを分析した調査報告書である。また持続可能な金融に関する国際プラットフォーム(IPSF)の他のメンバーによって正式に承認されたものではないとしている。

【参照ページ】
Common Ground Taxonomy – Climate Change Mitigation

関連記事

“イベントへのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-16

    SSBJ公開草案の重要ポイント解説:今後の気候変動の情報開示はどう動くか

    2024年3月29日、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)が国内のサステナビリティ開示基準の草案…
  2. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  3. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…

ピックアップ記事

  1. アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    2024-4-25

    アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    4月17日、アップルは、バリューチェーンの脱炭素化という目標に向けて大きく前進していることを発表し…
  2. 2024-4-24

    ダウとP&G、プラスチック・リサイクル技術の共同開発契約を締結

    3月25日、 米国の化学世界大手であるダウと消費財業界大手のP&Gは、プラスチック・リサ…
  3. 2024-4-24

    住商グループとパートナー企業、太陽光発電パネルの再利用・リサイクル実証実験に着手

    3月28日、住友商事、三井住友ファイナンス&リース(SMFL)、SMFLみらいパートナーズ…

ページ上部へ戻る