ユニリーバ、アクサ、ティケハウが約400億円を投じ、農業特化のインパクトファンド設立

ユニリーバ、アクサ、ティケハウが約400億円を投じて農業に特化したインパクトファンドを立ち上げ

5月11日、世界的な消費者ブランド企業であるユニリーバ、保険会社のアクサ、オルタナティブ資産運用会社のティケハウ・キャピタルは、再生農業への移行に焦点を当て、気候変動、生物多様性、水の保全、持続可能な食料調達と供給などの主要な環境・社会問題に対処する、新しいプライベートエクイティ・インパクトファンドの設立計画を発表した。

本インパクトファンドは、他の投資家にも開放され、10億ユーロ(約1,300億円)を目標としている。

農業、土地利用、森林破壊は、世界の温室効果ガス排出と生物多様性損失の主な原因となっている。本ファンドの目的は、再生可能な農法を推進することであり、生物多様性の強化・水資源の保全・土壌の健全性の保護・再生可能な原材料の供給・再生農業への移行を加速させる技術的ソリューションなどの主要分野に焦点を当てる。

本ファンドは、現在、気候変動対策に焦点を当てた約20億ユーロ(約2,600億円)の運用資産を持つティケハウが管理している。

【参照ページ】
(原文)Regenerative agriculture transition to be accelerated through new impact fund
(日本語訳)新しいインパクトファンド、再生可能農業への移行を加速

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  2. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…
  3. 2025-9-12

    カリフォルニア州、気候関連財務リスク報告の指針を公表

    9月2日、カリフォルニア大気資源局(CARB)は「気候関連財務リスク開示ドラフト・チェックリスト」…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る