GRESB、不動産・インフラ資産運用会社に気候変動リスクおよびレポート作成ソリューションを提供開始

GRESB、不動産・インフラ資産運用会社向けに気候変動リスクおよびレポート作成ソリューションを提供開始

5月13日、不動産・インフラ投資に特化したESGデータプロバイダーであるGRESBは、資産運用会社が気候関連リスクと報告の課題に対処するための2つの新商品、GRESB Transition Risk ReportとGRESB TCFD Alignment Reportの発売を発表した。

GRESB Transition Risk Reportは、資産運用会社がポートフォリオのどの資産が気候関連の移行リスク(政策・規制リスク、技術リスク、市場リスク、風評リスク、法的リスクなど)に最もさらされているかを分析できるようにするものである。

本ソリューションにより、ユーザーは全体的なリスクエクスポージャーを分析できる。また、特定のポートフォリオの移行リスクがどこに集中しているかを判断し、資産レベルでの脱炭素化の取り組みの優先順位を決めることができる。本レポートは、GRESBの117,000の資産の実データを活用し、対象外の資産についてはGRESBの資産推定モデルを用いて、資産レベル、地域、世界レベルでの洞察を提供する。

GRESB TCFD Alignment Reportは、資産運用会社が気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)の勧告に対応できるようにすることを目的としている。本レポートにより、ユーザーはTCFDのギャップを特定し、開示の改善すべき領域を決定し、同業者グループとTCFDの整合性を比較し、TCFDの開示に関する期待に整合する方法を学ぶことができる。

【参照ページ】
(原文)Transition Risk Report
(日本語訳)トランジション・リスク・レポート

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