
4月10日、インパクト投資の世界的リーダーであるブルーオーチャードは、マイケル・ヴェールレ氏を次期最高経営責任者(CEO)に任命したと発表した。規制当局の承認を前提に、現CEOのフィリップ・ミュラー氏の後任として就任する予定である。また、チーフ・インパクト・オフィサーのマリア・テレサ・ザッピア氏が次回の株主総会で取締役に選任される見込みとなっている。
ヴェールレ氏は2021年にブルーオーチャードに入社し、現在はインベストメント・ソリューションとプライベート・エクイティ部門の責任者として、ポートフォリオ運用、資産配分、商品開発を統括している。過去にはパートナーズ・グループにおいてスイスおよび英国で要職を歴任。銀行・金融専攻の修士号を持ち、CFA資格を保有している。
ヴェールレ氏は就任に際し、「新興市場における数億人への支援を行ってきたブルーオーチャードの次の章を導くことは光栄である」と語った。
取締役会会長のピーター・ファンコーニ氏は、「ヴェールレ氏は内部からの有能な後継者であり、戦略的成長の実現に向けてリーダーシップを発揮する」と述べ、前CEOミュラー氏の功績を称賛。ミュラー氏の下で運用資産残高は50億米ドルに到達したという。
またザッピア氏は、2008年からブルーオーチャードでさまざまな役職を務めてきたベテランで、シュローダー・キャピタルではサステナビリティとインパクトの責任者も兼任している。
Schroders CapitalのCEOであるゲオルグ・ヴンダーリン氏は「両名の昇格はブルーオーチャードの長期的な継承計画の一環であり、今後の成長戦略の要となる」とコメントしている。
(原文)BlueOrchard appoints Michael Wehrle as Chief Executive Officer