EU、循環型製品の拡大へ新作業計画を採択──鉄鋼・繊維など5品目を重点対象に

4月16日、欧州委員会はエコデザイン規則(ESPR)およびエネルギーラベル規則に関する2025〜2030年作業計画を発表した。対象製品は、鉄鋼・アルミニウム、衣料繊維、家具、タイヤ、マットレスで、資源循環性やエネルギー効率への影響を基に選定された。

今後は、製品の修理可能性や再利用性の向上、デジタル製品パスポートによる情報開示の強化、再生素材の含有率や耐久性に関する基準策定が進められる。特に家電や電子機器には、修理可能性スコアの導入が予定されている。

本制度は、単一市場の調和や企業の競争力強化、行政手続の簡素化を目的とし、中小企業への配慮も明記された。要件は個別製品ごとに委任法で設定され、段階的に施行される見通しである。

(原文)Commission rolls out plan to boost circular and efficient products in the EU
(日本語参考訳)欧州委員会、EUにおける循環型・効率的な製品を促進する計画を発表

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