PepsiCo、水還元プロジェクトに資金拠出

2月12日、米国の食品世界大手であるペプシコ傘下のPepsiCo Beverages North America(PBNA)は、米カリフォルニア州とフロリダ州で4件の水還元プロジェクトに資金拠出すると発表した。

今回のアクションは、PepsiCoのサステナビリティ戦略「pep+(pep Positive)」の一環であり、2030年までにウォーターポジティブ達成を目指す目標の一部を構成している。これにより、水リスクの高い地域にある自社工場および第三者工場で使用する水の100%以上を地域の流域に還元することが目指されている。

カリフォルニア州では、モケルムネ川流域の森林回復、コロラド川流域の水マネジメントと灌漑インフラの改善、サン・ホアキン川流域の水生生物回復プロジェクトが展開される。フロリダ州エバーグレーズでは、国際環境NGOの米ザ・ネイチャー・コンサーバンシー(TNC)と協働し、雨水貯留池の性能向上プログラムが実施される。

具体的には、モケルムネ川流域では、森林回復に焦点を当て、世界資源研究所(WRI)、アッパーモケルムネ川流域当局、ブルー・フォレスト・コンサベーション(BFC)と協働して森林の回復を推進する。コロラド川流域では、フォート・ユマ・インディアン居留地内の農業用水供給の改善が行われる。サン・ホアキン川流域では、チコ・ステート・エンタープライズ(CSE)と協働して側水路の回復や水生生物の保全が進められる。

フロリダ州エバーグレーズでは、TNCとの協働により雨水貯留池の性能向上プログラムが実施され、水質の改善や洪水の緩和、自然な回復が図られる。

これらのプロジェクトにより、PepsiCoは地域社会と環境の保護に貢献し、サステナビリティ目標の達成に向けた取り組みを強化している。

【参照ページ】
(原文)PepsiCo Beverages North America announces funding for four additional water replenishment projects driving further progress toward goal of becoming Net Water Positive by 2030
(日本語参考訳)PepsiCo、水還元プロジェクトに資金拠出

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