1月16日、グローバルな成長株投資家であるGeneral Atlanticは、持続可能なインフラ投資家であるActisの買収を発表した。買収後、ActisはGeneral Atlanticのグローバル投資プラットフォームにおけるサステナブル・インフラ部門となる。
この動きは、ブラックロックが125億ドル(約1.8兆円)でインフラ投資大手GIPを買収したのを含め、エネルギー転換や脱炭素化などのテーマによって急成長するインフラ投資機会をターゲットに、大手資産運用会社が能力を強化する一連の動きの最新版となる。
General Atlanticのビル・フォード会長兼CEOによると、この買収は「持続可能性への世界的なパラダイムシフト」の中で行われたもので、「経済的変革と大規模な資本投資」が必要になるという。
ロンドンを拠点とするActisは、2004年に英国の開発金融機関CDCグループからのスピンアウトとして設立され、世界17拠点で140人以上の投資プロフェッショナルを擁するまでに成長し、AUMは約125億ドル(約1.8兆円)、設立以来の資金調達額は250億ドル(約3.6兆円)を超え、エネルギー転換、デジタル転換、サプライチェーン変革などの主要テーマにおける重要インフラへの投資を対象としている。
買収後、General Atlanticは、サステナブル・インフラ、不動産、グロース・エクイティ、クレジットの各分野で約960億ドル(約14兆円)のAUMを運用することになる。サステナブル投資部門は引き続きアクティス会長兼シニアパートナーのトルビョルン・シーザーが率い、Actisのブランドは維持される。
買収の財務条件は明らかにされていない。買収は2024年第2四半期に完了する予定。