11月29日、資本市場テクノロジーおよび取引所企業のナスダックは、企業や投資家が数千社に及ぶESGデータをナビゲートし、活用できるよう支援することを目的とした、AIを搭載した新しいSaaSプラットフォーム「ナスダック・サステナブル・レンズ」のローンチを発表した。
ナスダックによると、新プラットフォームは、9,000社以上の企業の文書へのアクセスをユーザーに提供し、サステナビリティ関連の開示を要約し、ステークホルダーの質問に信頼できる形で回答することを可能にするほか、手作業による調査の代わりに、AIを搭載したESGアシスタントとして機能し、新しい報告基準や他社に対する開示のベンチマークを行うことができる。
新プラットフォームの主な機能には、チャットや要約を通じて質問に対する回答を提供する機能、同業他社やセクター全体のESGトレンドを監視する機能、自然言語検索ツールを使用して数千のサステナビリティ報告書や財務報告書をナビゲートする機能、同業他社に対する開示のベンチマーク、サステナビリティの主張の裏付け、規制や枠組みとのESG報告の整合性を評価する機能などがある。
ナスダックは今回の発表に伴い、新プラットフォームを活用して7,200社のサステナビリティ開示を分析した調査結果について概説し、CSRDやISSB、SECの気候変動ルール案に沿った気候関連の開示を現在行っている企業は全体の44%にとどまる一方、CSRDやISSBに沿った人的資本の開示を行っている企業は全体の75%に上ることを明らかにした。
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