Danone、乳製品サプライチェーンからのメタン排出に対処する計画を発表

1月17日、世界的な食品・飲料メーカーであるDanoneは、温室効果ガス排出の主な原因であるメタンガスについて、2030年までに生乳のサプライチェーンから排出されるメタンの絶対量を30%削減する行動計画を発表した。

同社は、酪農家と協力して再生可能な酪農を実施し、革新的なソリューションを開発するなど、目標達成のために追求する一連の取り組みについても概説している。実際に、再生農業プログラムなどを通じて、5万8000人の酪農家と直接連携し、14カ国で酪農家のプロジェクトを支援してきた。

さらに、同社は同業者や政府、環境防衛基金と連携し、イノベーションの規模拡大や報告、資金調達モデルの高度化を図るとともに、メタン政策やデータ、報告の改善、研究資金や再生酪農への移行農家を支援するための政府への提言を行う。

2018年から2020年の間にメタン排出量を14%削減したDanoneは、COP26で米国とEUが発表した、2030年までに世界のメタン排出量を2020年比で少なくとも30%削減することを目指す「The Global Methane Pledge」と新目標を一致させた。

【参照ページ】
(原文)Danone announces an ambitious plan to reduce its methane emissions
(日本語参考訳)Danone、乳製品サプライチェーンからのメタン排出に対処する計画を発表

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  2. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…
  3. 2025-9-12

    カリフォルニア州、気候関連財務リスク報告の指針を公表

    9月2日、カリフォルニア大気資源局(CARB)は「気候関連財務リスク開示ドラフト・チェックリスト」…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る