WHO、薬剤耐性に関する国家行動計画を支援する13の重要介入策を提示

10月19日、WHOは、薬剤耐性(AMR)に関する国家行動計画を策定、実施、モニタリングする際に、各国の優先順位付けの指針となる13の介入策のコアパッケージを発表した。これらの介入策は、AMRに対する人々を中心としたアプローチを通じて、人々や患者が医療サービスにアクセスする際に直面するニーズや障壁に対処するものである。

世界的に、AMRは約127万人の死亡の原因となり、2019年には495万人の死亡に関連する主要な死因の一つである。AMRに対処できなければ、2050年までに世界経済に100兆米ドルのコストがかかると推定され、大きな経済的影響をもたらす。

AMRのための世界行動計画に基づいて策定されたアプローチとコア・パッケージは、人々のニーズとシステムの障害を中心に置き、政策立案者と一般市民のAMRに対する認識と理解を高めることを目的としている。また、薬剤耐性感染症の予防、診断、治療のための質の高い医療サービスへの公平で安価なアクセスの重要性を踏まえ、国レベルでのAMRに対するよりプログラム的で包括的な対応を支援する。

【参照ページ】
(原文)13 critical interventions that support countries to address antimicrobial resistance in human health
(日本語参考訳)WHO、抗菌薬耐性に関する国家行動計画を支援する13の重要介入策を提示

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