AIベースの気候テック・スタートアップ、Overstoryが約20億円を調達

AIベースの気候テック・スタートアップ、Overstoryが約20億円を調達

10月19日、気候テック・スタートアップのOverstoryは、1,400万ドル(約20億円)を調達したと発表した。調達資金は、山火事や停電のリスクを軽減するためのAIベースの製品開発を支援することを目的としている。

2018年に設立されたアムステルダムを拠点とするOverstoryは、植生に関する樹木レベルの洞察を提供し、山火事を軽減し、生物多様性を保護し、天然資源に関する情報に基づいた意思決定を可能にする予測AIベースの技術を公益事業向けに提供している。同社のソリューションは、電力会社の送配電コリドー周辺の衛星画像を機械学習によって解釈し、最適な植生管理を可能にする。同社の顧客には、米国の電力会社上位5社のうち3社をはじめ、カナダ、ブラジル、ヨーロッパの電力会社が含まれる。

同社によると、今回の新規投資は、衛星画像にAIを適用することで、電力会社に植生管理の可視化、リスク分析、最適化提案を提供するプラットフォームの開発を加速させる。

今回のシリーズA資金調達ラウンドは、ベンチャー投資家のBキャピタルが主導し、世界的な環境保護非営利団体ネイチャー・コンサーバンシーを含む投資家が参加した。

【参照ページ】
(原文)AI-Based Climate Tech Startup Overstory Raises $14 Million
(日本語参考訳)AIベースの気候テック・スタートアップ、Overstoryが1400万ドルを調達

関連記事

おすすめ記事

  1. 【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    2025-9-11

    【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    気候変動や自然資本など、環境領域に関する開示が進みつつある中、次なるテーマは「社会」の領域。TIS…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…

ピックアップ記事

  1. 2025-10-29

    イベントレポート サステナビリティ経営フォーラム2025

    『本質に迫る対話とデータ活用 ~信頼を築く情報開示と戦略の再構築~』 ESG Journal…
  2. 【2026年本格適用】CBAM(炭素国境調整メカニズム)への実務対応ガイド

    2025-10-27

    【2026年本格適用】CBAM(炭素国境調整メカニズム)への実務対応ガイド

    2026年1月からEUでは炭素国境調整メカニズム(Carbon Border Adjustment…
  3. 2025-10-27

    GRIとCDP、環境報告の共通化へ―新マッピングでデータ活用を促進

    10月21日、国際的なサステナビリティ報告基準を策定するGlobal Reporting Init…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る