2月16日、アマゾンは、海藻による炭素の回収・固定化の可能性を研究するプロジェクトに資金提供することを発表した。
本プロジェクト「North Sea Farm 1」は、洋上風力タービンの間に位置する史上初の商業規模の海藻養殖場である。オランダ沖の風力発電所を拠点とし、NGO「North Sea Farmers」が主導する予定。
AmazonとNorth Sea Farmersによると、欧州の海藻養殖セクターは、風力発電所の空間全体を占めるように拡大した場合、2040年までに年間数百万トンのCO2を削減する可能性がある。海藻を炭素回収に利用する利点としては、生物多様性を高める可能性があること、土地や淡水を使わずに海藻を生産できることが挙げられる。また、この分野は大きな雇用機会を生み出す可能性がある。
アマゾンは、海藻ファームを作るために150万ユーロ(約2億円)を助成し、海藻養殖による炭素削減の研究を1年間支援すると述べている。この助成金により、10ヘクタールの海藻養殖場の建設が可能となり、養殖場の生産能力を向上させるための分析が支援される。
この助成金は、アマゾンのライトナウ気候基金から提供される。同基金は、世界中の森林、湿地、草原の回復と保護に焦点を当てた自然ベースのソリューションのための1億ドル(約134億円)の基金である。
【参考ページ】
(原文)Amazon Funds Seaweed Farming at Offshore Wind Farm to Test CO2 Capture
(日本語参考訳)アマゾン、洋上風力発電所での海藻養殖に資金提供し、CO2回収を試験的に実施