Summit Nanotech、リチウムソリューションの拡大で約64億円の資金を調達
1月18日、クリーンテック新興企業のSummit Nanotechは、直近の資金調達ラウンドで5,000万ドル(約64億円)を調達したと発表した。本資金は、リチウム生産能力の拡大と、リチウムのサプライチェーンにおける課題への対処を目的としている。
リチウムは、ほとんどのエネルギー貯蔵システムにおいて重要な材料である。EVメーカーやサプライヤーからのリチウムに対する需要が急速に高まっている一方で、供給量の増加が遅れていることが、EVおよびバッテリー業界にとって重要な課題となっている。また、リチウムのサプライチェーンは、温室効果ガス(GHG)排出や材料の廃棄物など、サステナビリティに関する課題にも直面している。
2018年に設立されたSummitは、独自の直接リチウム抽出(DLE)技術を開発し、リチウム生産者の天然資源の保全と最適なオペレーションを可能にしている。同社のソリューションは、高度な化学とエンジニアリングを適用して、従来の方法よりも速く鹹水溶液から高品質のリチウムを抽出するとともに、淡水の使用を最小限に抑え、化学物質の使用を制限し、低圧と低温を使用してGHG排出を緩和する。
今回の資金調達は、Evok InnovationsとBDC CapitalのClimate Tech Fundを含む気候変動に関心のある投資家が主導し、既存投資家のXora InnovationとCapricorn Investment Groupが参加した。このほか、Volta Energy Technologies、NGP、Helios Climate Ventures、The Grantham Foundationなど、気候変動に関心のある複数の投資家が新たに資金調達に加わった。
【参照ページ】
(原文)Summit Nanotech Secures US$50M for Lithium Extraction Technology to Support the Energy Transition to Net Zero
(日本語参考訳)Summit Nanotech、リチウムソリューションの拡大で約64億円の資金を調達