自動車大手GM、エネルギー管理部門を新設し、オール電化戦略を家庭や企業にも拡大

自動車大手GM、エネルギー管理部門を新設し、オール電化戦略を家庭や企業にも拡大

10月11日、自動車大手General Motors(GM)は、家庭、企業、EVユーザー向けにエネルギー管理ソリューションと製品を提供する新事業部門、GM Energyの立ち上げを発表した。

新事業は、GMの「全EV」戦略のバックボーンとなっているウルティウム・バッテリー・プラットフォームを中心に構築されている。GMの電気自動車充電ユニットであるウルティウムチャージ360と、新たに立ち上げたウルティウムホーム、ウルティウムコマーシャルからなり、「家庭、企業、EVの顧客向けのまとまったエネルギー管理 」を実現しする。

GM Energyが提供するソリューションは、双方向充電、vehicle-to-home(V2H)、vehicle-to-grid(V2G)アプリケーションから、定置用ストレージ、ソーラー製品、ソフトウェアアプリケーション、クラウド管理ツール、マイクログリッドソリューション、水素燃料電池などの幅広いエネルギー管理・ストレージ・充電製品およびサービスなどである。

また、エネルギー消費のピーク時には、EVや定置用蓄電池からグリッドにエネルギーを売ることも可能になる。

GMによると、すでに米国の複数の大企業が、顧客へのエネルギーソリューションの提供および製品やサービスの提供を受けるために、GM energyと協力することに合意している。同社は、ソーラー技術およびエネルギーサービスプロバイダーのSunPowerと協働し、EVとバッテリーソリューション、ソーラーパネル、家庭用エネルギー貯蔵を統合したホームエネルギーシステムを開発し顧客に提供する。ほか、PG&Eと共に、住宅顧客が短期停電時にEVをバックアップ電源として使用できるようにするパイロットプロジェクトも発表している。

【参照ページ】
General Motors’ New Energy Ecosystem Will Give Customers Control of Their Energy Needs and Help Mitigate Effects of Power Outages

関連記事

“導入事例へのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-16

    SSBJ公開草案の重要ポイント解説:今後の気候変動の情報開示はどう動くか

    2024年3月29日、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)が国内のサステナビリティ開示基準の草案…
  2. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  3. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…

ピックアップ記事

  1. 2024-5-8

    IBM、ESGデータプラットフォームにCSRD対応機能を追加

    4月30日、IBMは、ESGデータの収集、分析、報告プ​​ラットフォーム「IBM Envizi」の…
  2. 2024-5-8

    IFRS、EFRAG、ISSB/CSRD報告基準に双方に対応する企業向けガイダンスを発行

    5月2日、IFRS財団と欧州財務報告諮問グループ(EFRAG)は、ESRS-ISSB基準の相互に共…
  3. 2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
ページ上部へ戻る