Mastercard・AXA、森林再生へのパートナーシップを締結

7月20日、世界的な決済テクノロジー企業であるMastercardとAXAグループのアクサ香港・マカオは、森林再生への新しいパートナーシップを締結した。本パートナーシップにより、Mastercardの植林イニシアティブであるPriceless Planet 連合を通じて、AXAの顧客が森林再生に貢献できるようになる。

2020年に開始されたPriceless Planetは、2025年までに1億本の木を回復させることを目標としている。同連合は現在、世界各地で18の再生プロジェクトを実施している。

また、AXAは、保険・健康サービスのデジタルプラットフォーム「Emma by AXA」をダウンロードし登録した顧客のために、年末にかけて世界中で植樹を行う新たな顧客エンゲージメントキャンペーンを発動した。

AXAは昨年、持続可能な森林管理を支援するために、15億ユーロ(約2,000億円)を投資する計画など森林破壊への取り組みと生物多様性の保護に向けた一連の取り組みを発表している。また、2021年4月には、天然資源や持続可能な森林プロジェクトの資金調達を含む資金の適格カテゴリーを設定し、10億ユーロ(約1,400億円)の初回グリーンボンドを発行している。

【関連記事】AXA、森林破壊対策に約2,350億円を拠出。保険・投資に生物多様性への配慮を盛り込む

本発表は、Mastercardによる一連のサステナビリティ・イニシアティブに続くものだ。昨年、温室効果ガスの排出量を10年後の2040年までにネット・ゼロにするという目標を前倒しで達成したことを含め、気候変動に関する目標を加速させる。また、2021年3月には、Mastercard初のサステナビリティボンドを発行し、炭素削減を支援するために6億ドル(約830億円)を割り当てたほか、上級役員のインセンティブ報酬とESGイニシアティブの連動を開始すると発表している。

【参照ページ】
(原文)Mastercard and AXA Announce Partnership to Build a Sustainable Future through the Priceless Planet Coalition
(日本語訳)Mastercard・AXA、森林再生へのパートナーシップを締結

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