7月15日、自動車大手GMと、Pilot Companyは、米国で長距離の電気旅行を可能にする全米直流高速充電ネットワークの構築を目的とした新たな提携を発表した。
「Pilot Flying J」と「Ultium Charge 360」の共同ブランドで、2,000台の充電スタンドを設置、運営、維持する本ネットワークは、急速充電ネットワーク企業のEVgoがeXtendの提供を通じて実現する予定である。本発表は、GMとEVgoが2020年に締結した、米国の都市や郊外に今後5年間で2700基の急速充電器を増設する契約開始を受けたものである。
本ネットワークは、全米の高速道路沿いにある最大500カ所のPilotおよびFlying Jトラベルセンターで、すべてのEVブランドに開放される。充電スタンドには、最大350kWの高出力急速充電器が設置される。両社によると、今回の提携では、全米で50マイル間隔で充電スタンドを設置することを目標としている。
GMは昨年、2040年までにカーボンニュートラルを達成し、2035年までにテールパイプ排出をゼロにすることを目指した一連の野心的な気候目標を打ち出した。また、2021年6月には、EV事業などへの投資を2025年まで350億ドル(約4.8兆円)に拡大することを発表した。1月には、2025年末までに北米におけるEVの生産能力を100万台以上にする見込みであることを発表している。
本提携による充電スタンドの第一段階は、2023年に稼働する予定である。GMとPilotは、今後も関係者と協力し、既存の官民プログラムを活用して、より多くの公共EV充電インフラの整備を加速させていくという。
【参照ページ】
(原文)GM and Pilot Company to Build Out Coast-to-Coast EV Fast Charging Network
(日本語訳)GM、EVgo、Pilot、米国の高速道路でEV急速充電ネットワークを開始