エネルギー企業フィリップス66、製油所を再生可能燃料施設に転換。約1,100億円を投入

5月11日、エネルギー企業のフィリップス66は、カリフォルニア州ロデオにあるサンフランシスコ製油所を世界最大級の再生可能燃料施設に転換するプロジェクト「Rodeo Renewed」に約8億5000万ドル(約1,100億円)を投資する計画を発表した。商業運転は2024年に開始される予定だ。

Rodeo Renewedの完成後は、原油の処理を行わず、廃油、油脂、植物油を利用して、再生可能ディーゼル、再生可能ガソリン、持続可能航空燃料(SAF)など、当初年間8億ガロン(日量5万バレル以上)の再生可能輸送燃料を生産する予定。

同社によると、これらの燃料を生産することで、ライフサイクルの炭素排出量を約65%削減し、施設内の基準汚染物質排出量を55%削減、水の使用量を年間160ガロン削減するなどの成果が見込まれる。

【参照ページ】
(原文)Phillips 66 Makes Final Investment Decision to Convert San Francisco Refinery to a Renewable Fuels Facility
(日本語訳)フィリップス66、8億5千万ドルを投じて製油所を再生可能燃料施設に転換

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成しています。今後の動向により内容は随時更新され…

ピックアップ記事

  1. 2025-10-24

    GHGプロトコル、企業排出報告の信頼性向上へ―新たな公開協議を実施

    10月20日、温室効果ガス(GHG)排出会計の国際基準を策定するGHGプロトコルは、Scope2基…
  2. <最新>SBTi FLAGの概要とガイダンスの改訂ポイント

    2025-10-20

    <最新>SBTi FLAGの概要とガイダンスの改訂ポイント

    2025年10月に、SBTi(Science Based Targets initiative)は…
  3. 【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    2025-10-15

    【特別対談】人的資本が企業価値を作るーANAが実践するサステナビリティ経営戦略に学ぶ(前編)

    本記事は、ESG Journalを運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社(以下シェルパ)のC…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る