欧州委員会、「欧州の将来についての会議」の提案に関する最初の分析を開始

欧州委員会、「欧州の将来についての会議」の提案に関する最初の分析を開始

6月17日、欧州委員会は、「欧州の未来に関する会議」の成果をどのようにフォローアップしていくかを定めた対応方針を採択した。

1年にわたる審議を経て、同会議は2022年5月9日に幕を閉じた。ストラスブールでの閉会式では、欧州議会、欧州委員会、欧州理事会の議長が、会議参加者から、49の広範で野心的かつ前向きな提案と326の個別措置を含む最終報告書を受け取った。

これらの提案は、「気候変動と環境」「健康」「より強い経済・社会正義・雇用」「世界におけるEU」「価値と権利・法の支配・安全保障」「デジタルトランスフォーメーション(DX)」「欧州民主主義」「移民」「教育・文化・若者・スポーツ」という9つの幅広いテーマをカバーしており、欧州市民パネルや各国市民パネルで行われた市民による提言や、多言語デジタルプラットフォームを通じて寄せられた意見に基づいている。

会議は提案の量と質の両面で成果を上げたが、その成功は最終的には会議がもたらす変革に掛かっている。この精神に則り、欧州委員会は、欧州議会と欧州理事会とともに、2021年3月の共同宣言において、提案された内容を、それぞれの権限の範囲内で、条約に従ってフォローアップすることを約束した。

欧州委員会は2022年秋に会議のフィードバックイベントを開催する予定である。本イベントは、EUの3機関がどのようにフォローアップし、プロセスのその段階での進捗を把握しているかを伝え、説明する場となる。

【参照ページ】
Commission sets out first analysis of the proposals stemming from the Conference on the Future of Europe

関連記事

“イベントへのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  2. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…
  3. 2024-3-26

    【さくっと読める】ESGスコアとは。基本的知識を解説。

    今月から、サスティナビリティ情報開示で関心の高いテーマについて、さくっと読める解説コラムを発行して…

ピックアップ記事

  1. 2024-4-18

    オーストラリア裁判所、グリーンウォッシュ訴訟でバンガードに有罪判決

    3月28日、オーストラリアの連邦裁判所は、バンガード・インベストメンツ・オーストラリアが、同社のE…
  2. 上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    2024-4-15

    上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    4月に発表した、投資データ・リサーチプロバイダーであるMSCIの新しいレポートによると、世界の上場…
  3. SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    2024-4-15

    SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    4月9日、科学的根拠に基づく目標設定イニシアティブ(SBTi)は、企業の環境持続可能な行動を気候変…

アーカイブ

ページ上部へ戻る