6月7日、ラテンアメリカ・カリブ海地域のサステナブル・ファイナンス分類に関するワーキンググループ (GTT-LAC)の活動が、コスタリカの環境・エネルギー大臣でラテンアメリカ・カリブ海地域環境大臣フォーラムの議長を務めるフランツ タテンバッハ閣下によって正式に開始された。
サステイナブル・ファイナンス・タクソノミとは、環境的に持続可能な活動を分類するシステムで、民間セクター、特に金融やビジネスの関係者が、どの活動がどの分類に当てはまるかの判断を支援するものである。タクソノミは、世界経済の脱炭素化の鍵となる持続可能なプロジェクトに対する優遇的な資本フローを増加させるのに役立つ。
現在、世界では約10の分類法が実施されており、15以上の分類法が開発中である。LACには実施中のタクソノミが1つ(コロンビアのグリーン・タクソノミ、2022年3月に発行)、開発中のタクソノミが6つある。
これらのタクソノミに共通のフレームワークを作ることは、世界の他のタクソノミとの相互運用性を高める。その一例が、持続可能な金融に関する国際プラットフォーム(IPSF)を通じて、両タクソノミのアプローチの類似点と相違点を評価するために開発されたEU-China Common Framework(EU-China共通フレームワーク)である。
GTT-LACは、ラテンアメリカ・カリブ海地域の環境大臣フォーラムにおける省庁間技術委員会(ITC)のイニシアティブであり、国連環境計画(UNEP)、ラテンアメリカ経済委員会(ECLAC)、国連開発計画(UNDP)、世界銀行グループ、米州開発銀行(IADB)、ラテンアメリカ開発銀行(CAF)、国連食糧農業機関(FAO)によって構成されている。LAC分類法作業部会は、欧州委員会のEUROCLIMA+プログラムによる財政的支援を受けている。
【参照ページ】
(原文)TOWARDS A COMMON LANGUAGE: THE URGENT NEED TO BUILD A COMMON FRAMEWORK OF SUSTAINABLE FINANCE TAXONOMIES IN LATIN AMERICA AND THE CARIBBEAN.
(日本語訳)GTT-LAC、地域共通タクソノミー策定作業を開始