アメックスGBT、出張のCO2削減をサポートするデータ主導型の新機能を発表

4月22日、アメリカン・エキスプレス・グローバル・ビジネス・トラベル(アメックスGBT)は、会社の出張における二酸化炭素排出量削減を支援する「サステナビリティ・レコメンデーション機能」を発表した。これは、同社のオンライン出張管理プラットフォーム「エジェンシア(Egencia)」に統合された、市場初の機能である。

新機能により、出張管理者は出張に伴う二酸化炭素排出量やコストへの影響を可視化しながら、データに基づくカスタマイズされた改善提案を受け取ることが可能になる。ユーザーフィードバックを反映して設計されたこの機能は、より持続可能な出張戦略の実現を後押しする。

機能の主な特長は以下の通り

  • 航空と鉄道の比較:短距離移動における鉄道利用の合理性を示し、トラベルポリシーに応じた最適な選択肢を提示する。
  • 炭素効率の高いフライトの提案:検索結果において、平均よりも二酸化炭素排出量の少ない便をハイライト表示する。
  • キャビンクラスによる最適化:フライト時間に応じたキャビンクラスの選択肢により、排出量削減をサポートする。
  • SAF(持続可能な航空燃料)情報の提供:Aveliaプラットフォームと連携し、SAF導入のインサイトを提供する。

トラベルマネージャーはこれらの提言をポリシーページから直接実行可能で、アナリティクス・スタジオ内の専用ダッシュボードで効果をリアルタイムに確認できる。

アメックスGBTのプロダクト・エンジニアリング担当SVP、ジョン・スチュリーノ氏は次のように述べている。 「私たちは、企業が出張による環境影響を真剣に捉えていることを理解している。今回の機能により、持続可能な選択をより簡単に実現できるようになった。」

また、グローバル・サステナビリティ担当副社長ノーラ・ラベル・マーチャント氏も次のように語った。「この機能は、お客様が現在の出張における排出量と、将来達成したいサステナビリティ目標とのギャップを埋める手助けする。」

なお、アメックスGBTは今年初頭、排出量に基づいたカーボン・プライシング・ソリューションも導入しており、企業の環境負荷の可視化と管理をさらに強化している。

(原文)American Express Global Business Travel Launches New Data-Driven Sustainability Recommendations Feature
(日本語参考訳)アメリカン・エキスプレス・グローバル・ビジネス・トラベル、データ主導のサステナビリティ・レコメンデーション機能を開始

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