6月14日、企業のサステナビリティ評価を提供するEcoVadis(エコバディス)は、サステナビリティデータSaaS企業としては過去最大規模の5億ドル(約675億円)の資金調達を行ったと発表した。この取引により、エコバディスは10億ドル(約1,350億円)をはるかに超える評価となり、最新のESGデータ「ユニコーン」企業となった。
エコバディスは95,000社以上の企業のサステナビリティ評価を提供しており、企業は自社だけでなく取引先やサプライヤーも含めたバリューチェーンのサステナビリティパフォーマンスを監視・改善できるようになる。例えば、ドイツ銀行は先月、すべての主要ベンダーにサステナビリティ評価を実施することを新たに義務付け、エコバディスとパートナーシップを結んだ。
企業がサステナビリティへの取り組みの焦点をバリューチェーンに向けるようになったことで、サステナビリティ・データに対する需要は大きく高まっている。エコバディスは、過去1年間に収益が50%増加し、全世界の従業員数は1,300人に達したと報告している。
今回のエクイティファイナンスは、ジェネラル・アトランティックの気候ソリューションに特化した投資ファンドBeyond Net Zeroと、未公開株投資家のアストルグが主導し、シンガポールのGICやプリンスヴィル・キャピタルのClimate Technology Fundなどの投資家が参加した。2020年にエコバディスに2億ドルを投資したCVCキャピタル・パートナーズは、現在も同社の筆頭機関投資家として名を連ねている。
今回の資金調達で得た資金は、EcoVadisのグローバルなスケールアップや人工知能・機械学習能力の発展、戦略的な買収を行うために使用される予定だ。
【参照ページ】
(原文)EcoVadis Secures $500M Investment to Usher in New Era of Sustainability-Led Business Decisions | Business Wire
(日本語訳)EcoVadisが5億ドルの投資を獲得、サステナビリティ主導のビジネス意思決定の新時代を切り開く