2021年のサステナブル債務、過去最高の1.1兆ドル(約140兆円)を突破。グリーン成長率は75%に
4月25日、国際グリーンボンド基準策定NGO気候債券イニシアティブ(CBI)は、GSS+(グリーン、ソーシャル、サステナビリティ、サステナビリティ、移行)テーマの債券は2021年に約1.1兆ドル(約140兆円)に達し、2020年に比べて57%増加したと発表。
2007年の市場創設以来、2021年末までに、クライメートボンドは16,697のGSS+債を記録し、累積取引額は2.8兆ドル(約360兆円)に達した。昨年の過去最高額である1.1兆ドルは、5999銘柄の累積であり、生涯市場規模2.8兆ドルの35%を占めている。
グリーンボンドは2021年、前年比75%増の5227億ドル(約68兆円)に達した。欧州が最も多く、年末までに累計発行額が7,580億ドル(約98兆円)に達したが、国別では米国が2020年の503億ドル(約6兆円)から2021年には819億ドル(約10兆円)と63%増加して首位に立った。
2021年のソーシャルボンドの発行はやや控えめで、発行額は2,232億ドル(約29兆円)に達し、前年比13%減となった。新発債の数は2倍以上に増えたが、各債券の平均規模は半分以下になった。
サステナビリティボンドの収益は、グリーンと社会的成果が混在するプロジェクトに充当される。2021年のサステナビリティボンドの発行額は過去最高の2,002億ドル(約26兆円)に達し、2020年の1,625億ドル(約21兆円)から23%増加した。
さらに2022年には、第1四半期の市場レポート、新しい社会・持続可能性データベースの立ち上げ、新しい重工業の認証基準(セメント、基礎化学品、鉄鋼)の展開が予定されている。
【参照ページ】
(原文)Sustainable Debt Tops $1 Trillion in Record Breaking 2021, with Green Growth at 75%: New Report
(日本語訳)持続可能な債務は2021年の記録破りで1兆ドルを超え、グリーン成長率は75%