4月14日、環境省、国立環境研究所と共同で2020年度の日本の温室効果ガス排出量(確報値)を発表した。2020年度の温室効果ガスの総排出量は11億5,000万トン(二酸化炭素(CO2)換算)で、前年度比5.1%減。一方で、2020年度の森林等の吸収源対策による吸収量は、4,450万トン。「総排出量」から「森林等の吸収源対策による吸収量」を引くと、11億600万トン(前年度から6,000万トン減少)。2013年度総排出量比21.5%(3億360万トン)の減少。
2020年度の温室効果ガスの総排出量は11億5,000万トンであり、2014年度以降7年連続で減少。排出量を算定している1990年度以降最少で、3年連続で最少を更新している。
部門別CO₂排出量の推移では、前年度からのCO2排出量の変化を部門別に見ると、産業部門と運輸部門が大幅に減少している。以上の結果は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に起因する製造業の生産量の減少、旅客及び貨物輸送量の減少等に伴うエネルギー消費量の減少等のよるものと考えられる。
一方で、冷媒におけるオゾン層破壊物質からの代替に伴うハイドロフルオロカーボン類(HFCs)の排出量は年々増加している。