TEVA、発行したサステナビリティ・リンク・ボンドに関連するコミットメントを発表

TEVA、発行したサステナビリティ・リンク・ボンドに関連するコミットメントを発表

11月3日、Teva Pharmaceutical Industries Ltd. Teva Pharmaceutical Industries Ltd. (TEVA)は、先日発行した50億ドルのサステナビリティ・リンク・ボンドに関連して、今日の最大の世界的危機である医薬品へのアクセスと気候変動に対処するためのコミットメントを発表した。この社債は、2025年末までに、スコープ1および2の温室効果ガス(GHG)排出量を25%削減し、低・中所得国(LMICs)の患者の必須医薬品へのアクセスを150%向上させることなど、3つの目標と連動している。

TEVAは、社会的目標と環境的目標の両方を債券に結びつけている唯一の製薬会社である。債券のスコープ1およびスコープ2の排出目標に加えて、 スコープ3のGHG排出量を25%削減する2030年目標を発表した。これらの環境目標は、パリ気候協定に沿って、 TEVAのバリューチェーン全体の排出量を削減することを目的としている。

TEVAの斬新なアクセス目標には、LMICsにおけるアクセスプログラムを通じて提供される登録数と製品数の両方を150%増加させることが含まれている。この目標は、世界保健機関(WHO)の必須医薬品モデルリストに掲載されている治療薬を対象としており、 TEVAはその中でも最も効果的で安全かつ費用対効果の高い治療法へのアクセスを推進している。

TEVAのサステナビリティーリンクファイナンスのフレームワークは、2つのセカンドパーティオピニオン(SPO)によって検証された。世界有数の株主向けESGソリューションプロバイダーであるISS ESGは、フレームワークが国際資本市場協会(ICMA)のサステナビリティ・リンク・ボンド原則と一致していることについて肯定的なSPOを提供した。Access to Medicine Foundationは、LMICsにおけるアクセスに焦点を当てた独立した非営利団体であり、 TEVAのアクセス目標の妥当性、堅牢性、社会的利益をカバーする最終的なSPOを提供した。

TEVA は、各目標に対するパフォーマンスを年次ESGプログレスレポートで報告し、外部検証する予定だ。

【参照ページ】
(原文)Teva Becomes First Pharmaceutical Company to Execute Sustainability-linked Bond Tied to both Climate and Access to Medicine Targets
(日本語訳)TEVA、発行したリンク債に関連したコミットメントを発表

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