IFRS財団、ISSB基準の実務導入を支援する新eラーニングモジュールを公開

6月13日、IFRS財団は、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)が策定した基準の理解と導入を後押しするため、オンライン学習モジュールを新たに公開したと発表した。これらの教材は、同財団が運営する「IFRS Sustainability Knowledge Hub」から無償で提供され、企業がISSB基準に基づく情報開示を始める際の入門リソースとして活用できる。

今回リリースされたモジュールは、「IFRSサステナビリティ開示基準の概要」、「IFRS S1 サステナビリティ関連財務情報開示の一般要件」、「IFRS S2 気候関連開示」、そして「統合的なサステナビリティ開示と組織内での対応」という4つのテーマで構成されており、文章・ビジュアル・知識確認クイズを組み合わせた自習形式が特徴だ。各モジュール修了後には簡易テストを受けることで修了証を取得することもできる。

これらの取り組みは、世界各国でのISSB基準の普及と円滑な導入を支援するIFRS財団の継続的な支援活動の一環だ。対象となる専門会計資格保持者はCPD/CPE単位を取得できるほか、ISSB基準に関するより高度な理解を深めるための「FSA Credential」などの専門資格プログラムへのステップアップも可能だとしている。

(原文)IFRS Foundation launches new e-learning modules to support implementation of ISSB Standards

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