Mondelēz、2050年までにバリューチェーン全体でのネットゼロを目指す
11月1日、食品会社のMondelēz Internationalは、バリューチェーン全体でネット・ゼロ・エミッションを達成するための新たな取り組みを発表した。この取り組みは、自社のオペレーションだけでなく、原材料の調達からパッケージのリサイクルまで、サプライチェーンと最終製品を対象としている。
また、気候変動に焦点を当てたイニシアチブであるBusiness Ambition for 1.5°CとRace to Zeroに参加することも発表した。Business Ambition for 1.5°Cは、Science Based Targets Initiativeが主導するキャンペーンで、1.5°C目標に合わせて、科学的根拠に基づく野心的な排出削減目標を設定することを企業に呼びかけるものである。 Mondelēz は、このキャンペーンへのコミットメントの一環として、1.5℃プロトコルに沿った主要な排出源について、今後2年以内に短期目標を設定する。
Race to Zeroは、遅くとも2050年までに炭素排出量をネット・ゼロにすることを約束する企業、都市、地域、投資家のリーダーシップと支援を集めるためのグローバルキャンペーンで、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)の管理のもと開始された。
食品・飲料セクターの排出量は、世界のGHG排出量の約3分の1を占めており、その大部分は企業の事業活動からの「直接排出」ではなく、食品・飲料企業のサプライチェーンからの排出であるため、対策が最も難しい分野のひとつである。Climate Action 100+によると、科学的根拠に基づく排出量削減目標を達成するためには、個々の企業やセクター全体として、農業や土地利用などの分野からの排出量に取り組む必要があり、2050年までにネット・ゼロを達成するためには、土地ベースのスコープ3の排出量を合計で85%削減する必要があるとしている。
同社は、気候変動に関する目標を達成するために設定したバリューチェーンの取り組みと目標をいくつか紹介した。具体的には、「ココアライフプログラム」や「ハーモニープログラム」などのプログラムを通じた主要原材料の持続可能な調達、2025年までに100%リサイクル可能なパッケージを設計するという誓約、全世界の製造業の電力使用量を再生可能エネルギーに転換すること、2025年までに製造業の食品廃棄物を50%削減すること、物流ネットワークにおける電気および水素トラックへの投資、自社施設と第三者施設の両方における倉庫の排出量削減などが挙げられる。
【参照ページ】
(原文)MONDELĒZ INTERNATIONAL COMMITS TO 2050 NET ZERO EMISSIONS TARGET
(日本語訳)Mondelēz、2050年までにバリューチェーン全体でのネット・ゼロを目指す