CDP、パリ協定目標に合致している投資ファンドを調査。該当ファンドは全体のわずか0.5%に

10月27日、CDPは27兆米ドル相当の16,500以上の投資ファンドを分析した結果、パリ協定の気温目標である「2℃を十分に下回る」に現在合致している資産は、全体の0.5%以下であったことを発表した。

CDPが発表したこの悲惨なデータによると、評価された27兆ドル以上のグローバルファンドの

大部分が、地球温暖化の予想シナリオが2.75℃を超える資産に投資していることが明らかになった。全体として、「2℃を十分に下回る」と評価された個々のファンドはわずか158本であったのに対し、8,000本以上が2.75℃以上だった。

今回の分析は、イタリアで開催されるG20とグラスゴーで開催されるCOP26において、気候変動対策の野心とペースを高めるために世界のリーダーたちが注目されている中で行われた。IPCCは今年初め、排出量が早急に削減されない場合、人類に対して「コードレッド」を発表した。

また先月、資産規模29兆ドルの220以上の金融機関が、世界中の影響力の大きい1,600以上の企業に対し、1.5℃の排出目標を設定するよう公に呼びかけた。昨年のキャンペーンに続き、影響力の大きい企業の8.1%がScience Based Targetsイニシアチブに参加し、企業の野心を促進し、パリ協定企業の数を増やすための投資家のエンゲージメントの力を強調した。

【参照ページ】
(原文)Under 1% of $27 trillion global fund assets are paris-aligned
(日本語訳)CDP、投資ファンドを分析CDP、パリ協定目標に合致している投資ファンドを調査。該当ファンドは全体のわずか0.5%

関連記事

おすすめ記事

  1. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…
  2. TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2025-6-11

    TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2024年にTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース(Taskforce on Nature-…
  3. 進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    2025-6-6

    進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    サステナビリティ情報開示の高度化が急速に進んでいる。TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)…

ピックアップ記事

  1. SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    2025-8-14

    SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    日本企業にとって、2026年から「気候変動対応・開示」は、企業価値を左右する重要な経営課題になるで…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-11

    バークレイズ、サステナブルファイナンスで累計2,200億ドルを達成

    7月29日、英国大手銀行バークレイズは、2025年上半期のサステナビリティ投資家向けプレゼンテーシ…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る