EU理事会、途上国に対する気候変動対策費として約3.1兆円を承認

10月29日、欧州連合(EU)とその27の加盟国は、途上国の温室効果ガス排出量の削減と気候変動の影響への適応を支援するため、233億9,000万ユーロ(約3.1兆円)の気候変動資金を約束した。この数字は、COP26に関連する政策の一環として、理事会で承認された。

欧州委員会がまとめたデータによると、2020年には、開発途上国に対する資金の50%近くが、

気候変動への適応またはクロスカッティングアクション(気候変動の緩和と適応の両方の取り組みを含む)のいずれかに充てられ、資金全体の半分近くが助成金の形で約束された。

EUとその加盟国は、2025年までに年間1,000億ドル(約11兆円)を動員するという先進国の共同目標に向けて、国際的な気候変動対策資金の規模を引き続き拡大することを決定している。EU加盟国は最近、ドナー国が2021年10月25日に発表した気候変動対策資金の「提供計画」の一環として、今後数年間の貢献を強化することを具体的に約束している。

【参照ページ】
(原文)Council approves 2020 climate finance figure
(日本語訳)理事会が2020年の気候変動対策費の数値を承認

関連記事

“導入事例へのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  2. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…
  3. 2024-3-26

    【さくっと読める】ESGスコアとは。基本的知識を解説。

    今月から、サスティナビリティ情報開示で関心の高いテーマについて、さくっと読める解説コラムを発行して…

ピックアップ記事

  1. 2024-4-18

    オーストラリア裁判所、グリーンウォッシュ訴訟でバンガードに有罪判決

    3月28日、オーストラリアの連邦裁判所は、バンガード・インベストメンツ・オーストラリアが、同社のE…
  2. 上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    2024-4-15

    上場企業の40%以上がスコープ3排出量の報告を開始

    4月に発表した、投資データ・リサーチプロバイダーであるMSCIの新しいレポートによると、世界の上場…
  3. SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    2024-4-15

    SBTi、ネット・ゼロ目標における炭素クレジットの役割拡大を認める

    4月9日、科学的根拠に基づく目標設定イニシアティブ(SBTi)は、企業の環境持続可能な行動を気候変…

アーカイブ

ページ上部へ戻る