不動産のサステナビリティに関するコンサルティング会社であるEVORA GlobalとMoody’s ESG Solutions Groupは、不動産投資家に対して物理的気候リスクの透明性を高めることを目的とした新しいパートナーシップを発表した。
この新しいパートナーシップのもと、ムーディーズESGソリューションズのClimate on Demand
リスク分析は、EVORA GlobalのESGデータ管理プラットフォームSIERAに統合され、EVORAの新しい物理的気候リスク(PCR)モジュールを強化する。この新しいPCRモジュールは、洪水、ハリケーン・台風、海面上昇、山火事、熱ストレス、水ストレスなどの気候変動関連のハザードに対するハザード・エクスポージャーとリスク・スコアについて、資産およびファンド・レベルでの洞察を提供する。
ムーディーズのClimate on Demandツールは、世界中のあらゆる場所を対象に、2030年から2040年までの気候災害へのエクスポージャーをスコアリングし、ユーザーはリスクドライバーにドリルダウンして、各災害の異なる次元のリスクを示す基本的な指標を調べることができる。
SIERAプラットフォームは、物理的な気候リスクデータを、炭素排出量などの他のESGデータと合わせて分析する。これにより、ユーザーは資産のリスクと機会を1つのプラットフォームで理解し、ポートフォリオ全体の回復力を高め、情報に基づいたデータ駆動型の投資決定を行うことができる。
【参照ページ】
(原文)EVORA Global announces partnership with Moody’s ESG Solutions to drive physical climate risk transparency for real asset investors
(日本語訳)Moody’s、EVORA Globalと提携し、不動産投資家に気候リスクデータを提供