
7月9日、サステナビリティ分野に特化したAI企業Clarity AIは、欧州を拠点に気候関連アプリを展開するecolytiqの買収を発表した。ecolytiqは、金融機関のアプリに組み込まれたリアルタイムの取引データ分析機能を提供し、個人や企業の環境フットプリントを可視化する技術を持つ。この買収により、Clarity AIは個人消費者層への影響力を拡大し、投資判断や購買行動におけるサステナビリティ情報の提供力を強化する。
Clarity AIは、既に機関投資家や企業、政府を対象に約70兆ドル規模の資産に対応しており、今回の買収で小売銀行や個人顧客までを網羅する製品群が完成する。また、ecolytiqが提携してきたVisaがClarity AIの新たな戦略的パートナー・出資者となり、Visaの世界1万4,500の金融機関ネットワークを活用した展開が見込まれている。
両社は、行動科学に基づいた環境教育・インサイト提供を通じて、ユーザーの気候変動への理解と行動を促す仕組みを一体化。AIを活用した持続可能な未来への移行を加速させる構えだ。
(原文)Clarity AI acquires ecolytiq, further expanding its AI sustainability solutions to end consumers
(日本語参考訳)Clarity AIがecolytiqを買収し、AIサステナビリティソリューションを最終消費者向けにさらに拡大