マイクロソフトとエクソマッド・グリーン、世界最大のバイオチャーカーボン除去契約を締結

5月21日、エクソマッド・グリーンがマイクロソフトと10年間で124万トンのCO₂を除去する歴史的な契約を結んだ。これは、業界最大のバイオチャーカーボン除去契約(BCR)であり、持続的なカーボンリムーバル(CDR)としても最大規模の一つである。

この契約は、バイオチャーが産業規模で持続可能な気候解決策としての能力を証明するものであり、安定したプロジェクト資金調達と高い信頼性を提供する。

特筆すべきは、契約にカーボンフューチャーのMRV+システムが組み込まれ、CO₂が確実に追跡され、第三者による検証と認証が可能になっている。この取り組みは、エクソマッド・グリーンが2027年までに年間100万トンのCO₂を封じ込めるという目標への一歩前進となる。

さらに、エクソマッド・グリーンはマイクロソフトとカーボンフューチャーと提携し、厳格な環境基準を満たすバイオマスの持続可能な調達を行う。これには、エクソマッド・グリーンの先進的な森林モニタリングセンターが貢献している。

この画期的な契約は、企業の気候リーダーシップと産業規模での実装が融合した成果を示すものであり、複数の地域社会に高い影響を及ぼす。また、データに基づく持続可能性と透明性の新しい基準をもたらす。

(原文)Exomad Green Announces World’s Largest Biochar Carbon Removal Agreement with Microsoft, Tracked by Carbonfuture MRV+

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  2. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…
  3. 2025-9-12

    カリフォルニア州、気候関連財務リスク報告の指針を公表

    9月2日、カリフォルニア大気資源局(CARB)は「気候関連財務リスク開示ドラフト・チェックリスト」…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る