個人投資家、サステナビリティ投資への関心依然高く

4月30日、モルガン・スタンレー・サステナビリティ投資研究所が発表した調査報告によると、世界の個人投資家の88%がサステナビリティ投資に関心を持っていることが明らかになった。Z世代(99%)およびミレニアル世代(97%)では特に高い関心を示した。

報告によれば、投資家の59%が今後1年間でサステナビリティ投資の割合を増やす意向を示しており、その主な理由は市場並みのリターンへの自信である。また、80%以上が環境・社会的成果と財務的利益の両立が可能と考えている。

一方で、パフォーマンスへの懸念(64%)、グリーンウォッシングへの不信(約70%)も依然として課題となっている。投資対象としては、再生可能エネルギーとエネルギー効率が重視されている。

60%の投資家は、脱炭素計画のある伝統的エネルギー企業にのみ投資を行うと回答し、同割合が炭素オフセット購入にも前向きな姿勢を示した。

(原文)Individual Investor Interest in Sustainable Investing Remains Strong
(日本語参考訳)持続可能な投資に対する個人投資家の関心は依然として高い

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-3

    英・豪銀行連合、中小企業のスコープ3把握支援で新会社 50兆ドル市場開拓へ

    6月24日、英ナットウエスト・グループ、豪州ナショナル銀行(NAB)、英スタンダードチャータード傘…
  2. 2025-7-1

    カナダ年金基金、2030年までに4,000億ドルの気候投資

    6月19日、カナダの大手機関投資家であるケベック州貯蓄投資公庫(CDPQ)は、2050年ネットゼロ…
  3. 2025-7-1

    GRI、サステナビリティ報告のデジタル化を促進する新「サステナビリティ・タクソノミー」を発表

    6月19日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新たに「GRI S…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る