グローバルガバナンス体制構築に向けた実践的ツール紹介

グローバルガバナンス体制構築に向けた実践的ツール紹介

コーポレートガバナンスは、企業経営に直接的に係る課題であり、あらゆる企業において例外なく重要である。健全なガバナンスは、環境(Environment)と社会(Society)に対処する上での大前提であるるためだ。また、経済環境が複雑化する時代において、国境を越えたガバナンスを強化することが重要だ。

グローバルレベルでのコーポレートガバナンスの強化整備を進めるうえで、国連グローバル・コンパクトのシンクラボが開発した「トランスフォーメーショナル・ガバナンスコーポレートツールキット(Transformational Governance Corporate Toolkit)」(2024年2月発表)が、国際的なガバナンス変革の強力なツールとして注目を集めている。本稿では、本ツールについて解説するとともに活用方法を紹介する。

コーポレートガバナンスの重要性

企業は、複雑化する規制やステークホルダーからの期待に応え、透明性、倫理、責任ある行動を求められており、特にガバナンスはESGの根幹を成し、その強化は持続可能な成長と企業価値向上に不可欠だ。GPIFが公表する「第9回機関投資家のスチュワードシップ活動に関する上場企業向けアンケート集計結果」によれば、ESG活動における主要テーマとして「コーポレートガバナンス」を挙げる企業が多く、調査対象企業の約68%においてその重要性が指摘された。


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ESG Journal 編集部
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