Ford、記録的な再生可能エネルギー取引に合意

Ford、記録的な再生可能エネルギー取引に合意

8月10日、自動車大手Fordとデトロイトのエネルギー供給会社DTE Energyは、2025年までにFordのためにミシガン州に650MWの太陽光発電を追加することで合意したと発表した。

本契約は、米国の電力会社による再生可能エネルギーの購入としては過去最大規模となり、ミシガン州における太陽光発電の導入量が70%増加することになる。

この契約は、 Fordが昨年発表した一連のサステナビリティ目標に続くもので、2050年までにカーボンニュートラルを達成するという既存の目標に加え、2035年までに事業からのスコープ1および2の排出量を2017年より76%削減し、同社製品の使用によるスコープ3の温室効果ガスを50%削減するという公約を掲げている。

今回の発表により、 Fordはミシガン州の全電力供給を100%クリーンエネルギーにすることが可能となり、世界的な目標よりも10年早く、カーボンフリー電力の購入により、60万トンものCO2排出を回避することができるため、同社の気候目標を大幅に支援することになる。

この新しい契約により、 FordはDTEの自主的な再生可能エネルギープログラムであるMIGreenPowerを通じて、二酸化炭素を排出しない電力を購入することになる。DTEは、ミシガン州最大の再生可能エネルギー生産企業である。同社は、このプログラムをサポートするために、数千メガワットの新しいクリーンエネルギープロジェクトを追加することを目指すと述べている。

【参照ページ】
(原文)Ford Motor Company and DTE Energy announce the largest renewable energy purchase from a utility in U.S. history
(日本語訳)フォード・モーター・カンパニーとDTEエナジー社が、電力会社からの再生可能エネルギーの購入額が米国史上最大となることを発表

関連記事

おすすめ記事

  1. 【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    2025-9-11

    【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    気候変動や自然資本など、環境領域に関する開示が進みつつある中、次なるテーマは「社会」の領域。TIS…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…

ピックアップ記事

  1. 2025-11-6

    CDPとTNFD、2025年質問票の対応マッピングを公開

    10月22日、CDPとTNFDは、CDP 2025年版企業質問票とTNFD開示推奨項目・指標との対…
  2. 2025-11-6

    ISSB、国際的なサステナビリティ開示の「グローバル・パスポート」構想を発表

    10月30日、ISSB(国際サステナビリティ基準審議会)は、ロンドンで開催された「IFRSサステナ…
  3. TNFD・自然移行計画の5つの構成要素と先行事例/実践例の紹介

    2025-11-5

    TNFD・自然移行計画の5つの構成要素と先行事例/実践例の紹介

    ※2025年11月4日公開済みの記事にTNFDが発行した「Nature in transition…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る