ISO、ネット・ゼロ達成に向けた国際基準策定開始

6月27日、国際標準化機構(ISO)はネット・ゼロに向けた初の国際基準の策定を開始したことを発表した。新たな基準は、ネット・ゼロ移行に関する明確な指針と厳格な要件を提供し、独立した検証が可能な包括的な気候行動を実現することを目指し、2025年11月のCOP30で発表される予定だ。さらに、2025年後半には公開協議を開始し、世界中からの意見を反映させる予定である。

本基準は、COP27で発表されたISOネット・ゼロガイドラインの進化形だとされている。ISOが、組織における信頼性のあるネット・ゼロ戦略を作成するのを支援するためのベストプラクティスを提供し、新基準は、信頼性のあるガイドラインと要件を提示することで、グリーンウォッシングを防止し、主張の信頼性を検証する機会を提供することになるだろう。


(原文)Creation of international standard on net zero gets underway
(日本語参考訳)ネットゼロに関する国際基準の策定が開始

関連記事

おすすめ記事

  1. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…
  2. TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2025-6-11

    TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2024年にTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース(Taskforce on Nature-…
  3. 進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    2025-6-6

    進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    サステナビリティ情報開示の高度化が急速に進んでいる。TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)…

ピックアップ記事

  1. SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    2025-8-14

    SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    日本企業にとって、2026年から「気候変動対応・開示」は、企業価値を左右する重要な経営課題になるで…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-11

    バークレイズ、サステナブルファイナンスで累計2,200億ドルを達成

    7月29日、英国大手銀行バークレイズは、2025年上半期のサステナビリティ投資家向けプレゼンテーシ…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る