世界経済フォーラム、地球観測市場に2,630億ドルの追加経済効果 年間市場規模は最大7,030億ドルに

6月、世界経済フォーラム(WEF)は、地球観測(EO)市場に関する報告書を公表し、EOの年間経済価値は最大7,030億ドル(約103兆円)に達し、このうち約37%に当たる2,630億ドル(約39兆円)の価値が未実現のまま残されているとの分析を示した。
報告書によると、現在EOが世界経済へもたらす年間価値は約4,400億ドルであり、未実現の価値は「データ取得(840億ドル)」「データ処理(1,170億ドル)」「導入・活用(620億ドル)」の3分野に集中している。特に、処理分野が最大の課題であり、取得済みデータを意思決定に活用できる形へ変換する仕組みの整備が求められるとした。
用途別では、精密農業が1,367億ドルと最大の成長余地を持ち、リスク・脆弱性分析(476億ドル)、立地選定(474億ドル)、サプライチェーン監視(206億ドル)が続いた。WEFは、AIやクラウド技術の進展により地球観測データの取得・解析能力は向上している一方、企業や政府の業務プロセスへの統合が十分進んでいないと指摘。EOの価値を最大化するには、取得・処理・活用を一体的に高度化し、意思決定へ迅速に反映できる体制の構築が重要だとした。
原文:Earth Observation:Unlocking the $700 Billion Opportunity
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