欧州議会環境委、CBAM改正案の立場採択 下流製品拡大・迂回対策強化へ

7月6日、欧州議会は、環境・気候・食品安全委員会(ENVI)が炭素国境調整メカニズム(CBAM)改正案に関する立場を採択したと発表した。

同委員会は、CBAM改正案に関する立場を賛成56、反対11、棄権12で採択。改正案では、CBAMの対象を基礎素材から下流製品に広げる。対象には、ファスナー、ワイヤー、ばね、家庭用品などの鉄鋼・アルミニウム製の完成品が含まれる見込みだ。なお、欧州議会の議員は、対象拡大においては「透明性のある定量的手法」に基づくべきだとしている。

また、オンライン販売についても、輸入の抜け穴を塞ぐため、荷物ごとではなく販売者の出荷全体に対して単一の重量基準を適用することを提案した。分割出荷により閾値未満に抑えた場合の遡及的責任も盛り込んだ。

なお、修正案においては、軽微な加工によるCBAM回避も迂回行為として扱うことが明確化されており、「迂回」が確認された場合、欧州委員会が実際の原産国のデフォルト値を適用できるようにすることも明確化された。ただし、通常の事業上のコスト削減や生産拠点の変更などまで規制対象にはしないことが盛り込まれている。

同委員会はあわせて、一時的脱炭素基金(TDF)に関する立場を賛成59、反対16、棄権6で採択した。TDFによる支援期間は、欧州委員会案の2028年開始ではなく、2027年から2029年までとすることを求めている。

欧州議会は、9月の本会議でEU加盟国との交渉に向けた立場を採択する予定である。

原文:MEPs strengthen the EU’s carbon border adjustment mechanism and close loopholes


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