
4月22日、カーボン管理プラットフォームを手掛けるゼベロ(Zevero)は、ESG情報開示を簡素化するために設計された新しいツールを発表した。本ツールは、Bコープ、CDP、CSRDなど主要なサステイナビリティ報告基準に対応しており、複雑かつ労力のかかる報告業務を効率化することを目的としている。
近年、企業に対するESG開示の要請の高まりに伴い、手作業によるレポート作成が大きな負担となっている。ゼベロの新ツールは、AIによるデータ抽出と社内専門家によるレビューを組み合わせ、企業が迅速かつ高精度なレポーティングを行えるよう支援する。
主な機能と特長
- AIベースのデータ抽出により、定性的・定量的な質問に対して自動で回答案を作成
- 100言語以上に対応する多言語サポートでグローバル展開を後押し
- Zeveroのサステナビリティ専門家によるレビューと検証で信頼性を確保
- 各種フレームワークに対応した提出可能なフォーマットで出力
社内テストと初期ユーザーフィードバックによれば、本ツールは従来に比べて平均40%以上の時間削減を実現しながら、90%以上のデータ精度を維持する。また、報告の一貫性と品質向上にも寄与している。
チーム規模を問わない柔軟な対応力
ゼベロのソリューションは、従来のように手作業や外部コンサルタントに頼るのではなく、拡張性と俊敏性を備えており、社内リソースが限られたチームでも簡単に活用できる。SECRなどの規制対応はもちろん、投資家やサプライヤーへの情報提供も、これまで以上に正確かつ迅速に行える。
「急成長中のブランドからグローバルメーカーまで、ESG報告を簡潔に管理する手段が求められている。私たちは、あらゆる規模の組織に対応する実用的なツールを提供できることを誇りに思う。」
この新ツールは、ゼベロが提供する多様なサステナビリティサービスをさらに強化し、気候変動戦略の実現を支える重要なピースとして位置付けられている。
(原文)Zevero launches AI-powered ESG Reporting Tool to cut time and simplify disclosures
(日本語参考訳)ゼベロ、AIを活用したESGレポーティング・ツールの提供を開始。