サステナビリティ経済に特化した米国初の証券取引所となるGIX、2026年初頭開始目指す

4月14日 、米国初のサステナビリティ特化証券取引所、グリーン・インパクト・エクスチェンジ(GIX)は、米国証券取引委員会(SEC)がForm 1の申請を承認したと発表した。これにより、35兆ドル規模に成長するサステナビリティ経済に特化した米国初の証券取引所の設立準備が整った。

GIXのCEO兼共同設立者であるダン・ラボヴィッツ氏は、「本日の承認は、サステナビリティを重視する投資家と企業にとって重要な前進である」と述べ、SECの審査官とスタッフによる申請プロセス全体を通じた思慮深い対応と、資本形成を改善する市場主導のイノベーションへの支援に感謝の意を表した。

登録証券取引所として、GIXはサステナビリティに戦略的に焦点を当てた上場および取引の場となり、価値の維持と創造、気候変動リスクの管理、持続可能なソリューションの開発と展開に対する世界的な需要の高まりへの対応において、上場企業と投資家にサービスを提供する。GIXの取引プラットフォームは、取引所運営会社MEMXの最先端技術を活用し、会員やマーケットメーカーに競争力のある流動性と気配値提供プログラムを提供する。また、GIXは全米市場システム(NMS)の一部となり、GIXへの注文やルーティングされたすべての取引において最良執行を保証する。

GIXの社長兼共同設立者であるチャールズ・ドラン氏は、「気候変動リスクはビジネスリスクである。非常にシンプル。米国の投資家と企業は、財務的にも競争的にも理にかなっているため、サステナビリティを追求し続けている。GIXのような公開市場は、持続可能な投資家と、それを理解している企業を結びつける上で極めて重要な役割を果たす」と述べた。

GIXは2026年初頭の取引開始を予定している。

(原文)SEC Approves GIX Exchange Application
(日本語参考訳)証券取引委員会がGIXの取引所申請を承認

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