TotalEnergiesとRWE、ドイツ最大のグリーン水素供給契約を締結

3月12日、TotalEnergiesは、ドイツのエネルギー企業RWEと協力し、ドイツのロイナ製油所向けに年間3万トンのグリーン水素を供給する契約を締結した。この契約は2030年から15年間にわたり実施され、製油所のCO2排出量を年間30万トン削減する見込みだ。

RWEは、ドイツのリンゲンに設置する300MWの電解装置を用いてグリーン水素を生産し、600kmのパイプラインを通じてロイナ製油所へ供給する。これはドイツ国内で電解装置を用いたグリーン水素供給契約として過去最大規模となる。

TotalEnergiesの会長兼CEO、パトリック・プヤネ氏は「この契約は、当社のCO2排出削減に向けた重要な一歩となる」と述べた。一方、RWEのCEOマルクス・クレバー氏は、「この規模の長期契約を確保できたことは、適切な支援策があれば水素ビジネスが成り立つことを示している」と強調した。

TotalEnergiesは、ヨーロッパの製油所の脱炭素化を進めており、すでにフランス、ドイツ、ベルギー、オランダの施設向けに年間20万トン超のグリーン水素供給契約を締結している。

【参照ページ】
(原文)Germany: TotalEnergies and RWE join forces on green hydrogen to decarbonize the Leuna refinery

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  2. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…
  3. 2025-9-12

    カリフォルニア州、気候関連財務リスク報告の指針を公表

    9月2日、カリフォルニア大気資源局(CARB)は「気候関連財務リスク開示ドラフト・チェックリスト」…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る