TotalEnergiesとRWE、ドイツ最大のグリーン水素供給契約を締結

3月12日、TotalEnergiesは、ドイツのエネルギー企業RWEと協力し、ドイツのロイナ製油所向けに年間3万トンのグリーン水素を供給する契約を締結した。この契約は2030年から15年間にわたり実施され、製油所のCO2排出量を年間30万トン削減する見込みだ。

RWEは、ドイツのリンゲンに設置する300MWの電解装置を用いてグリーン水素を生産し、600kmのパイプラインを通じてロイナ製油所へ供給する。これはドイツ国内で電解装置を用いたグリーン水素供給契約として過去最大規模となる。

TotalEnergiesの会長兼CEO、パトリック・プヤネ氏は「この契約は、当社のCO2排出削減に向けた重要な一歩となる」と述べた。一方、RWEのCEOマルクス・クレバー氏は、「この規模の長期契約を確保できたことは、適切な支援策があれば水素ビジネスが成り立つことを示している」と強調した。

TotalEnergiesは、ヨーロッパの製油所の脱炭素化を進めており、すでにフランス、ドイツ、ベルギー、オランダの施設向けに年間20万トン超のグリーン水素供給契約を締結している。

【参照ページ】
(原文)Germany: TotalEnergies and RWE join forces on green hydrogen to decarbonize the Leuna refinery

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