ユナイテッドのUAVサステナブル・フライト・ファンドがヘアルームに投資し、DAC技術拡大へ

2月25日、ユナイテッド航空はUAVサステナブル・フライト・ファンドがDAC(ダイレクト・エア・キャプチャ)企業のヘアルームに投資すると発表した。これにより、ユナイテッドは最大で50万トンの二酸化炭素除去(CDR)を購入する権利をも得る予定である。

ヘアルームは石灰石を利用して大気中のCO2を取り込み、低コストかつ規模拡大が可能な技術を持つ。ユナイテッド航空ベンチャーズ(UAV)の責任者は「ヘアルームの技術は、脱炭素化と収益化の両立に寄与し、ユナイテッドが2050年にネットゼロを達成する上で大きな役割を果たす」と述べた。

UAVサステナブル・フライト・ファンドは、ユナイテッドを含む複数企業が総額2億ドル以上を投資する仕組みである。ヘアルームは2023年に北米初の商業用DAC施設を稼働させ、DACハブ「Project Cypress」の一員として拡大を続ける。ユナイテッドは世界最大級のグローバル路線網を持ち、「Good Leads The Way」を掲げてESG目標の達成を目指している。

【参照ページ】
(原文)United Sustainable Flight Fund Invests in Heirloom to Scale Direct Air Capture
(日本語参考訳)ユナイテッド・サステイナブル・フライト・ファンドが、直接空気捕集を拡大するためヘアルームに投資

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