ACCURE、1600万ドルを調達しバッテリー安全性・性能向上を加速

2月12日 、AIを活用したバッテリー安全管理のリーディング・カンパニーであるACCURE Battery Intelligenceは、シリーズB投資ラウンドで1600万ドルを調達したと発表した。本ラウンドはポルシェSEとDTCPのジョイントベンチャーであるIncharge Capital Partnersが主導し、BlueBear Capital、HSBCアセットマネジメント、Riverstone Holdings、Capnamic、42CAPが参加した。

ACCUREは、エネルギー貯蔵システムやEVフリート向けに、AIを活用したバッテリー監視・管理ソフトウェアを提供する。6GWh以上のエネルギー貯蔵システムとEVフリートを支え、バッテリーを常時監視し、問題を早期発見・対処することで、安全性と経済性を最大化する。

同社の技術により、バッテリーの熱暴走を防ぎ、メンテナンスの最適化、バッテリー寿命の精確な評価、保証維持のサポートが可能となる。Incharge Capital Partnersのマイケル・シュレツェンマイヤーは、「ACCUREの予測分析技術は、バッテリー普及の安全性と効率を飛躍的に向上させる重要な要素だ」と述べた。

EVとエネルギー貯蔵市場は急拡大しており、BloombergNEFの予測では2024年のエネルギー貯蔵設備の導入が76%増、2035年までに10倍に成長する見通しだ。また、Rho Motionによると、2024年のEV販売台数は前年比25%増の1710万台に達し、2030年には乗用車市場の25%以上を占めるとされる。

ACCUREのCEOであるカイ=フィリップ・カイリーズは、「電力負荷の増加に伴い、バッテリーは安全かつ信頼性の高いグリッドを維持する上で不可欠だ」と強調し、データ分析を通じたバッテリー安全性の向上に取り組むと述べた。

【参照ページ】
(原文)ACCURE Battery Intelligence Secures $16 Million to Scale Battery Safety and Performance Offerings Across Europe, Americas and Asia Pacific
(日本語参考訳)ACCURE Battery Intelligence が 1,600 万ドルを確保し、欧州、南北アメリカ、アジア太平洋地域にバッテリーの安全性と性能に関するサービスを拡大

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る