DHLグループとエネルギー企業のNesteがSAFの活用による脱炭素化を目指し協力

2月5日、物流会社のDHL Groupとエネルギー企業のNesteは、DHL Groupの物流チェーン全体の持続可能性向上を目指し、再生可能燃料の活用を共同で検討すると発表した。特に、再生可能ディーゼルおよびSustainable Aviation Fuel(SAF)を活用し、輸送の脱炭素化を推進することを目的としている。

DHL Groupは2050年までに温室効果ガス排出量をネットゼロにする目標を掲げており、2030年までの中間目標として、ラストマイル配送車両の3分の2を電動化し、全輸送モードにおける持続可能な燃料の割合を30%以上に引き上げることを目指す。Nesteは、再生可能ディーゼルおよびSAFの主要生産者として、DHL Groupのこれらの目標達成を支援する。

航空輸送においては、DHL Groupが2030年までに年間約30万トンの未混合SAFをNesteから調達できるよう、両社は商業モデルを開発し、追加的なSAFの売買も可能にする計画である。また、DHL Groupの道路輸送における脱炭素化を支援するため、再生可能ディーゼルの活用についても協力して検討する。

【参照ページ】
(原文)DHL Group and Neste to tighten collaboration to reduce logistics emissions

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