DHLグループとエネルギー企業のNesteがSAFの活用による脱炭素化を目指し協力

2月5日、物流会社のDHL Groupとエネルギー企業のNesteは、DHL Groupの物流チェーン全体の持続可能性向上を目指し、再生可能燃料の活用を共同で検討すると発表した。特に、再生可能ディーゼルおよびSustainable Aviation Fuel(SAF)を活用し、輸送の脱炭素化を推進することを目的としている。

DHL Groupは2050年までに温室効果ガス排出量をネットゼロにする目標を掲げており、2030年までの中間目標として、ラストマイル配送車両の3分の2を電動化し、全輸送モードにおける持続可能な燃料の割合を30%以上に引き上げることを目指す。Nesteは、再生可能ディーゼルおよびSAFの主要生産者として、DHL Groupのこれらの目標達成を支援する。

航空輸送においては、DHL Groupが2030年までに年間約30万トンの未混合SAFをNesteから調達できるよう、両社は商業モデルを開発し、追加的なSAFの売買も可能にする計画である。また、DHL Groupの道路輸送における脱炭素化を支援するため、再生可能ディーゼルの活用についても協力して検討する。

【参照ページ】
(原文)DHL Group and Neste to tighten collaboration to reduce logistics emissions

関連記事

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. ESMAのESG評価機関規則がもたらす変化と企業への影響(26年7月適用)

    2025-6-30

    ESMAのESG評価機関規則がもたらす変化と企業への影響(26年7月適用)

    2025年6月20日、欧州証券市場監督局(ESMA)が策定を進める新たなESG評価規則「Regul…
  2. 2025-6-26

    EU炭素国境措置、簡素化で合意 中小企業の9割が対象外に

    6月13日、欧州議会とEU理事会は、域外からの輸入品に事実上の炭素税を課す「炭素国境調整メカニズム…
  3. 2025-6-25

    IFRS財団、ISSB基準の実務導入を支援する新eラーニングモジュールを公開

    6月13日、IFRS財団は、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)が策定した基準の理解と導入を…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る